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自然の中にいると、時々、周囲の音がすべて消え、その静けさが騒がしく
立ち上がることがある。そんなとき、自分はこの世界の主役ではなく、
むしろ木々や風のほうが、生き生きと地球の中核を成していると感じる。
長い時間をかけて刻み込まれた無数の生命が、今も自然の中で激しく燃えている。
大昔の人々も、同じ感覚を抱いたのだろうか。

もしかすると神話とは、人間が自然の一部であることを忘れないための、
ひとつの手段だったのかもしれない。
私は、自分の体験から得た自然への気づきを手がかりに、
人間と物語の関係を探り続けている。